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#12【厳選要約】言語化の魔力 言葉にすれば「悩み」は消える

メンタル・自己啓発
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突然ですが、あなたに悩みはありますか?

人の悩みというのは人それぞれ、誰しもが大小問わず持っているものだと思います。

悩んだ末に精神を病んでしまうひと、自殺をしてしまう人もあとを絶ちません。

今回は、悩みを解決するにあたって大事なプロセスである「言語化」に注目し、悩みを分解して解消していくための本を紹介します。

ひとことまとめ

この本は、悩みの本質を細かい要素に分解して解説し、それぞれ対策をすることで効果的に悩みを解消する方法大量に教えてくれる本です。

二行要約

この本の内容をざっくり2行にまとめると、

  1. 悩みとは、つらい気持ちが「言葉にできない」や「状況がコントロールできない」ことで、「もうどうしようもない」と思考停止してしまうこと
  2. 裏を返せば、「言葉にする」「コントロールできるところに注目する」ことで、悩みは解消することができる

解説

本書では、悩みの本質は
「自分の気持ちを言葉にできないこと」
「自分ではコントロールできないことを考え続けること」である
と解説したうえで、それらを解きほぐしていく方法を1つ1つ解説してくれます。

考え方、感じ方は人それぞれですから、全てを鵜呑みにせずに
自分にとって受け入れやすい考え方を中心に取り入れることができます。

本書内では20数個ものアイデアが紹介されていますが、
今回は、個人的にしっくりきた3つのポイントを紹介します。

厳選 3つの悩み解消方法

1.「コントロール感」で悩みは消える

どうにもならない が最大のストレス

たとえば、「地震が怖い」「明日雨が降ったらどうしよう」などという悩みは、コントロールできない悩みです。悩んでも自分にできることは何もなく、これらの悩みに支配されている限り、心に平穏が訪れることはありません。

悩みを再設定する

一方で、「地震で怪我をするのが怖い」「地震でライフラインが絶たれるのが怖い」だったらどうでしょうか?

  • 怪我をしないようにヘルメットなどの防災具を用意する
  • 家具が倒れないように固定する
  • 寝室に靴を置く
  • ペットボトルの水やポータブル電源、食料を備蓄しておく

こういった対策ができるかもしれません。これは「コントロールできることがある」状態です。

天気は悩んでも変わらないが、自分は変えられる

明日の天気についても同様で、「雨が降ったらどうしよう」だとコントロールできませんが、「雨が降って荷物が濡れたらどうしよう」であれば、バッグにかけるカバーやビニール袋を用意しておくこともできます。
「雨が降ってイベントがなくなったらどうしよう」ならば、「イベントが無くなったら行きたい場所」を調べておくのも良いかもしれません。これもコントロールできることです。

どうにもならないことに注目していないで、自分にも対応ができるところを考えるのがポイントです。

自分の

1000万円の借金を背負っても大丈夫

1000万円の借金を背負ってしまい、今月中に返さないといけない。自殺して生命保険で払うしか無い。という切羽詰まった相談を受けた筆者は、「銀行には相談しましたか?」とたずねます。
しかし本人は「相談していない。そんなまとまったお金を借りたことがない」と言っています。

とりあえず、銀行に行って相談するようにアドバイスしたところ、
1週間後に別人のように明るい表情で来院したそうです。

銀行に相談したところ家と土地を担保に1000万円の融資を受けることができたとのこと。
返済額は月に6万円。なんとかならない額ではないと言います。

この人の借金は1円たりとも減っていないのに、なぜ別人のように明るい表情になったのでしょうか?それは、「自分にもなんとかできる」問題として捉えることができ、コントロール感を取り戻したからです。

2.正しい「ガス抜き」で楽になる

話すことは大事

嫌なことや辛い事があったとき、人に話して聞いてもらうことは「言語化」のひとつの形であって、有効な手段です。

カウンセリングやセラピーといった治療は「本人が話す=自分の悩みを言語化すること」が軸になっています。

でも、反復は逆効果

人に聞いてもらうときに注意すべきことがあります。

人間には、2週間で3回使った情報を強固に記憶する能力があります。
つまり、嫌なことを何度も何度も人に話すことは、「受験勉強のように、嫌なことを自分の記憶に定着させる作業」をしているということになります。

嫌なことを人に話すときは、1回だけ話して「笑ってもらって、流して終わる」ことを目指すと良いと言います。行く先々で同じ話を繰り返すような話し方はNGです。

3.あなたもみんなも案外「普通」

  • 友人がいない
  • 自分に自信がない
  • 人前で話すのが苦手

著者がTwitterでアンケートをとった結果、多くの人が「自分には友達がいない」「自信が持てない」「人前で話すのが苦手」といった劣等感を感じていることがわかりました。

つまり、あなたが自分で感じている劣等感は、実はみんな感じていることであって、あなたは実は平均的で一般的な人間なのです
にもかかわらず、自分だけが劣っていると考えて悩んでしまう人がとても多いのも事実。実はあなたも普通なのだということがわかれば、すこし気が楽になるかもしれません。

グループセラピーの癒やし効果というのは、「言語化」することと「共有・共感」による癒やしの両方を使っていることだといいます。
女子会も立派なグループセラピーの一面をもっていて、言語化→共有→共感というプロセスを経て癒やしのメカニズムが働くというわけです。

本書から得た学び、行動すること1選 

嫌な気持ちを言語化してアウトプットすることは1回

人間の記憶のメカニズムは、内容の良し悪しに関わらずに発動します。たくさん話すことで嫌な記憶を強化してしまわないように、アウトプットは1回きりにして、笑って流して忘れることにしましょう。

自分で紙に書くというのも言語化による悩み解消メソッドのひとつですが、このときもあまり反復しすぎず、どんどん思考を前に進めていくことが大切です。

あと語り

『アウトプット大全』の樺沢先生の著作を取り上げるのは、本ブログでは2回目です。

本書を読んでみたいと思ったきっかけは、
自分の中の考えや気持ちを紙に書き出したりブログに書くことで
自分の中で変化が起きていることを感じていたので
言語化について触れている本に興味を持ったことがきっかけです。

この本の良いところは、「内容が全員に当てはまるわけではない」という前提で、
読者がそれぞれ自分でしっくりくる話を選べるように、
たくさんの「悩みを消す」アイデアが紹介されているところです。
「悩みを解決する」ではなく「解消する」と言っている点も本書のポイントです。

悩みに対して「悩みは解決するな、解消するのだ」という言葉がしっくりくる人もいれば、
もっと具体的に考え方を変える「専門家に相談してみよう」とか
「とりあえず紙に書いてみよう」のほうがトライしやすい人もいます。

人の感じ方は千差万別なので、
このように沢山のアイデアを紹介してくれているのは親切ですよね。

今回は、わたしが選んだ「コントロール感」「正しいガス抜き」「みんな普通」というポイント3つを紹介しましたが、
この他にも多くのアイデアが紹介されているので、ぜひ気になった人は本書をお手にとって読んでみてください。

ちなみに、コントロール感の話はアドラー心理学でいう「課題の分離」でもあるので、こちらも合わせて読むとより理解を深めることができます。
ちなみに「言語化の魔力」においても「嫌われる勇気」が参考文献として紹介されています。

言語化をマスターすれば、きっと悩みが怖くなくなります。
なぜなら、悩みが発生したときにどのように対処するか「コントロール感」が得られるからです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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